2011年6月18日土曜日

ボリンジャーバンドでついつい逆張りしてしまうアナタへ

こんな図はどうでしょう?

EUR/USDの日足














ボリンジャーバンドの2シグマで逆張りしたい人は多い気もしますが、
HLバンドのブレイクでの逆張りは避けたいのでは? (どちらも期間は21日)
図の通り、殆ど一緒なんですけど・・。

逆張りするときは、高安更新中は止まり形状、反転形状まで待つのがいいのでしょう、たぶん。
(というより、レンジとか含めて逆張りライン見るなら素直にバー自体なりトレンドラインを見た方が・・)


ちなみに、ボリンジャーバンドの
1シグマ以内が68%、2シグマ以内が95%というのは都市伝説
というか完全に間違いなのでご注意。
ジョン・ボリンジャー氏も「ボリンジャー・バンド入門」の中で統計的意味はないって書いてます。

参考 標準偏差?ボリンジャーバンドの謎
(1)そんなバカな!編  (2)解決編



ついでに、1シグマとHLバンドだけの図。














この図をよーく見ると、1シグマ超えで順張りするのがいいんじゃ??
ふだん、ボリンジャーバンドって見てないんだけど、使ってみようかな。
1シグマのみで。

2011年6月15日水曜日

「米国債を売れ!」だって。

先週の週刊エコノミストの表紙です。























「米国債を売れ!」
(1)復興財源に外貨準備を活用せよ 根津 利三郎
(2)ラインハート女史も提言 「有事の備えを今こそ使うべきだ」 松浦 肇
(2)図解 Q&A 外貨準備は何のため、運用方針、資産と負債… 編集部
(3)政府は外貨準備の8割を売却せよ 谷内 満
(4)変動相場制の国に外貨準備は必要ない 高橋 洋一
(5)反論 外貨準備を減らせば円高になる 榊原 英資



外貨準備どーするのよ、、という特集らしいのでそりゃそれでいいのですが。

他の人はいいとして、先頭のこれみて興味が・・。

復興財源に外貨準備を活用せよ

外為特会の外貨準備を崩して復興資金に当てればいいじゃないの、、という話。
ワイドショーや週刊誌とかならスルーですが、いちおう経済誌専門誌。裏技発見か!?
と期待して読みましたよ。
この寄稿者は富士通総研の人。たぶん最近流行りの「専門家」。

(いちおう補足)
ワイドショーとかでは、米債売れとか言ってる人はよく見かけるが、以下を無視してると思われる。
貸借対照表の資産の部(借方)にある米国債などの外貨準備(資産)は、資本の部(貸方)の政府短期証券とバランスされてる。
早い話が、政府短期証券という国債だして米国債を買うという円キャリートレード状態、しかも多分含み損状態の巨大ポジ
の損切り。
裏技でもなければ、米債を売るのはいいが政府短期証券返済、単なる損切りで意味ないでしょ、、というもの。


読んでみました。もちろん立ち読みです。
この人、さすがに政府短期証券のことにも触れてました。

で、それは以下のような内容。がっかりというかちょっと引きました
・元々、外為特会の貸借対照表は(レートが変わるので)損益の調整処理のようなものをやってる(値洗いですな)のでバランスしない、
・だったら全部売ってもそれでいいじゃないの。
・それが嫌とか煩いこというなら政府短期証券を普通国債に転換すれば良い、と。

ハァ??それって、、。
だったら普通に国債を増発すればいいじゃないの、単にややこしくするだけでしょ。。

外為特会の外貨準備の圧縮(=巨大円キャリー解消)は別の問題としてとしてあるとは思うがいまやる必要ないよね。こちらは高橋洋一さんとかの記事(介入自体意味ないよ、必要なのは国内金融政
策でしょ)などはそう思うけども周知の主張。

バカバカしい記事で(他の人の記事は普通の記事)、寄稿する方もどうかと思うけどこれを特集記事に採用する方も(しかも先頭に)どうなのよ、と思うのは私だけでしょうか。

何か得体のしれない目的があってバカなふりなのでしょうか。
福井元BOJ総裁も腰掛けた富士通総研フェローの寄稿と毎日新聞ですから、、油断しちゃだめ?



まぁ、がっかりです、いつものことですが。
とりあえず立ち読みにしといてよかった。実被害なし。

WSJやFTでもこういう記事あるんだろうか、英語もっと勉強しとけば良かった。
というか日本の将来が益々心配に。


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追記

「(2)ラインハート女史も提言 「有事の備えを今こそ使うべきだ」 松浦 肇」について
ビンセント・ラインハート元FRB金局長へのインタビュー記事だが、
「日本政府はどえらい資金調達能力が高いのに活用まったくできてない(ふたい化のこと)」
「低利回りの米国債よりは復興に投資した方がいいに決まってるだろ」

 「(4)変動相場制の国に外貨準備は必要ない 高橋 洋一」について
必要かどうかはさておき、外為特会は利権の温床になってるという指摘はなるほどと。

なお榊原氏は反論サイド。

2011年6月11日土曜日

煩悩線分析→ドル買い転換?

30分足の2週間強(12日分)。

値動きは、P&F(10x30)でデフォルメ。

(1)  久々にドル買い方向に煩悩線(赤い太線2本)を抜けてきた
      MT4用煩悩線 Indicator → download
(2)  日足値幅、週間値幅ともImplied Volatility(オプションのボラティリティ)通りの値幅が続いてる。
(3)  P&Fの20×60の方向性、10×30の方向性

EUR/












/CHF












/JPY













ところで、今週の木曜のECB。
トルシェ総裁の記者会見(Live)をはじめて聞いてみたが、気付いたことがひとつ。

あれ?英語が聞き取れる?

英語は超苦手だが、単語レベルではあるが理解できる。
トルシェさんは母国語じゃないから、ではなくてどうやらECB加盟各国向けの同時通訳があるせい
か、ゆっくりとはっきりとしゃべってる。使う単語も知ってる相場用語なので、わかりやすい。
発言に値動きが反応するので何を重視してたのかが何となくわかる、そして何よりも面白い。

バーナンキ総裁は普通にしゃべるのでちょっと無理だが、ECB会見はお奨めです。