2011年1月23日日曜日

FX:今週の動き(対IV比)

前回の投稿同様に値幅をボラティリティで測定。

機械的に一定値幅でオプションロング(ダイナミックヘッジ)をした場合、
ざっくり目分量で

1)前回SWポイントを起点(白い横線を跨ぐ度)
USD/JPY:10シグマ分
EUR/USD:12シグマ分
GBP/USD:9シグマ分

2)NY Close を起点(薄いグレーの横線とClose価格を跨ぐ度、NYクローズ時にもデルタヘッジ)

USD/JPY:7~8シグマ分
EUR/USD:6~7シグマ分
GBP/USD:12~13シグマ分

※線でピタリと止まるわけではないので跨ぐ度に1シグマの値幅がとれるわけではないので
その際は1/2の値幅なら1/4シグマ勘定(2乗)になるものとしてカウント。2/3なら4/9。
2シグマまで耐えられれば4シグマ相当。


オプションはTimeDecayで、この間に6~7シグマ減価するので、値動きでとったものとの差と
ボラティリティ(IV)の変化を加えて手数料(スプレッド)を引いたものがトータル損益になる。
週初からのIVの変化は、3通貨ペアともややプラスで大きく変わらず。

なので今週、オプションロングした場合、どんなに下手でも負けなかったハズ。たぶん。
相場観が多少あたってれば美味しいかったかも。

USD/JPY

EUR/USD

GBP/USD



オプションを使わずでも、(図は30分足だが)5分足や15分足などでシグマライン付近での
止まり形状からの折り返しでエントリという手もある。
個人的には(STOP、利食いラインの目安があるので)日常的に使ってる。
ついつい余計なことを色々考えてしまうが、これに特化した方が結果はいいかも知れない。

2011年1月20日木曜日

意外にも(?)そこそこ値幅の出てるドル円

動かないので大して見てなかったドル円。
「こうして」みると、そこそこ値幅が出てるともいえます。
そして、かなり規則的に動いているともいえる。

どう「こうして」かというと、ボラティリティ通りの値幅が出てるのか、ということ。

図のSWポイント(レートが入ってるとこ)の値動きに注目。


そこそこ値幅出てるという意味を図で具体的に説明すると、
1)ボラティリティ(オプションIV、ATM1month)から1日換算、想定値幅を算出。
これがボラから算出したσ(シグマ)
詳細省くと、ボラをざっくり16~19で割ったものをレートに掛け算。

2)その想定値幅以上動いたらSWポイントを付ける
白い横線がSwポイント起点の1σと2σ
(グレーの横線はNY close起点の1σ)

こんな感じです。いかがでしょうか?
(久々に手を出してみようかな、ドル円)

なお、現在のドル円のIVは9%台で想定値幅は40~45銭程度

2011年1月17日月曜日

EUR/USD 金利動向

先週のユーロは底練りからポルトガル債入札で反転。
メルケル独首相のEUR防衛発言とトルシェECB総裁のインフレ懸念連発発言で加速。
ウェーバ独連銀総裁(ECB次期総裁?)もインフレ懸念発言でだめ押し。
インフレ懸念発言は、原油価格が100ドル超えなら云々って話だった気もするので今後はEURは原油と相関するのかも。
実際のところは、ポルトガル・スペイン国債ネタが終わったとこへのメルケル発言でショートカバーに着火したとこへのインフレ懸念発言、まさに火に油状態というとこっだったのだろうと。

独~米の金利差(国債、Libor3ケ月)グラフはこんな感じ

Liborの金利差(EUR~USD)を表示


ということで今週から、金利や金に加えて原油価格に注目してます。
などといいつつ、実際のトレードは値動きと時計しか見てなかったりしますが。

余談:
今週から本格的に参戦しようと思い、まずは損切り慣れでもしようかと軽い気持ちで損切りしやすいとこでバンバンエントリしてみた。売りか買いかは二の次というわけでもないけど相場観は重視せずで。
結果は2時間くらいかけて、ほぼチャラも入れて6連勝。といっても合計で40Pointほど。
嬉しいような、なんだか切ないような複雑な心境。
少なくとも調子に乗って、(意識しないように意識して)これをやるとドツボにハマる気がする。という自覚は忘れないよーにしないと。

2011年1月16日日曜日

(FX)ボラティリティ、やや長めの値動き

まずは、Volatility
・HV:ヒストリカル・ボラティリティ20営業日
・IV:インプライド・ボラティリティ(オプション、ATM)、1Week、1Month

EUR/USD











GBP/USD











当然ながら(?)、HV(=値動きそのものを指標化)とIVは連動。
問題はIVに予見性があるのか、これは微妙なとこですが、
オプションのLongやShort(ポジティブガンマ、ネガティブガンマ)の際には
HV、IV(1w)、IV(1m)の乖離状況やレンジは把握しておきたいとこ。

IV(1week)の動きをIV(1month/3month)が追うのかどうかという目線で
位置関係含めて比較すると面白い気がします。
- 目先は揉み合いだがそのうち動くだろう思っている
- 目先は荒れるがテーマ性はないので継続的ではないと思っている、etc。

ニュースや予定をこんな妄想を入れつつ評価、売買戦略を練ると面白いかも。

なお、少々古い本ですが、「 現場感覚で学ぶ通貨オプション戦略マニュアル 」がこのあたりの戦略の考え方が事例を使って紹介されており、イチオシです。
オプション本は、戦略といいつつ戦術だけを語ってる本が殆ど。戦略中心に語ってる本は、これ以外いまだに見たことないです。
一時は中古本が数万円に高騰してましたが、やっと落ち着きを取り戻した模様です。